灘高校の名物教師だった、橋本武さんが、お亡くなりになった。伝説の教師として名を馳せたことで有名になってます。
その橋本先生の国語の授業は、中勘助の「銀の匙」を3年間をかけて読んでいくというものでした。
橋本武さんが言われたことばは、名言ですね。
ここに書き留めておきたいと思う。
●すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなる」としテーマの真髄に近づき問題をきちんと理解できるかどうか“学ぶ力の背骨”を生徒が物語から学ぶよう教鞭を取った。
●「スピードが大事なんじゃない。すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなります。何でもいい、少しでも興味をもったことから気持ちを起こしていって、どんどん自分で掘り下げてほしい。そうやって自分で見つけたことは君たちの一生の財産になります。そのことはいつか分かりますから」
●“学ぶ力の背骨”です。国語力のあるなしで、他の教科の理解度も違う。数学でも物理でも、深く踏み込んで、テーマの神髄に近づいていこうとする力こそが国語力です。それは“生きる力”と置き換えてもいい」
国語力は、生きる力となる。
こうした思いで授業をしてくれる先生がいたらどれほどか生徒は幸福だろうか・・・。
ことばを学ぶ、感性を磨くことが、その後の人生においていかに大事なことか。