日本人教授イチロー・カワチ・健康格差と経済格差

 

イチロー・カワチ 命の格差

ハーバードで世界が注目する授業・イチロー・カワチ教授による
健康格差論。

 

今、格差が日本でも目に見える形で現れてきています。
格差はストレスを生んで、信頼や絆を壊して、命をも縮める。

日本の長寿を支えてきた格差が少ない、結束の固い社会は、
現在は、所得や教育、労働、などで格差を生んできている。

 

格差の感情は、絶望感を生み、人の心から希望をなくしていく。

 

こうした格差は、健康の格差となって、社会問題となっていく。

経済格差を縮める努力は必要なことですが、
それだけでは、健康への格差がなくなるわけではありません。

 

 

絆を分断することへ経済格差が要因となって、
人間関係に溝ができて来ます。

 

ソーシャル・キャピタルを強化することで、
人との絆が出来てきます。

 

個人で努力することは必要不可欠として、
社会でもサロンのような「場」も設けていくことが
人間を孤立させないことにつながっていきます。

 

結局は、他人だけの不幸はないし、
自分だけの幸福もありえないということ。

 

社会が、個人でもそうした、本来の人間が今まで
生きてきた集団として生きながらえてきた「知恵」を
ブッタ切った社会では、人は孤立していくだけです。

 

しかし、人は、一人では生きていくことはできません。
集団として生きていていく社会的存在なわけです。

 

偏った個人主義からくる、個人の責任、いわゆる自己責任論
へといく社会は、生きづらい社会へと変化していきます。

 

そうならないためにも、絶望を生む格差を人との絆で
乗り越えていくためにも、サロン的「場」を設けていくことに
行きつようになるでしょう。

 

社会の中で分断された個人が増えていくと、
不安の解消をするためには、コストが大きくなってきます。

 

そうなると社会自体がもたなくなるので、
人類が営々と築いてきた集団の中で生きていくための、
知恵として、ソーシャルキャピタルに行き着くように
なると思われる。